夏休みの自由工作(自作PCを作る)

UnsplashのWilliam Rudolphが撮影した写真

以前、自作PCを組み立ててから5年。CPUやグラボを換装して、性能的にはそれほど不満の無い状態です。こういう長く使えるのは自作PCのメリットですね。

仕事で使っているもう一台のPC(これはかなりの年代物)があるのですが、そろそろOSのアップデートの限界です。もはやWindows11へのアップデートができません。

ということで、このPCの代替えとして、メインPCを新しく作ることにしました。

PCの用途・使用ソフト

  • 開発ツール(Visual Studio、Visual Code、その他)
  • シミュレーション(数値計算)
  • CAD系ツール(SketchUp、Rhinoceros/Grasshopper)開発、テスト用途でモデル作成用途ではない)
  • Office、メール
  • 動画編集(DaVinci Resolve, OBS)

パーツ選びのポイント

  • 開発ツールや数値計算で快適に使える速いCPU
  • 動画の処理用にそこそこのグラボ
  • 複数ツールに耐えるメモリ(32GBが窮屈に感じるので64GB)
  • 消費電力は抑えたい(電気料金と排熱を抑えたい、特に夏はね)
  • 5年は使う前提

ということで、数日悩んで選らんだパーツがこちら。

パーツ製品名
マザーボードMSI MPG X870E CARBON WIFI(ATX)
CPURyzen 9 9900X(12Core / 24Thread)
CPUクーラーDeepCool ASSASSIN IV R-ASN4-BKNNMT-G
メモリCrucial 64GB(32GBx2)DDR5 SDRAM(288pin)
ストレージ(SSD)WD_BLACK SN8100 NVMe SSD
WDS400T1X0M
M.2 NVMe 内蔵SSD / 4TB / PCIe Gen 5×4 NVMe2.0
グラフィックスカードGeForce RTX™ 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS
ケースFractal Design NORTH
電源MSI MAG A850GL PCIE5
OSWindows11 Pro

パーツを選んだポイント

マザーボード:MSI MPG X870E CARBON WIFI

長く使う前提とUSB4.0が欲しかった(動画のストレージで使いそう)ので、すこし余裕のある性能のマザボを選択。

CPU:Ryzen 9 9900X(12Core / 24Thread)

前回の自作PCはRyzen 5 5600X(6Core / 12 Thread)。以前は6コアあれば十分だと思ってたんだけど、アプリケーションを複数立ち上げていると、やはり苦しい。

プロジェクトによって使うアプリケーションが違うんだけど、行ったり来たりしているので基本すべて起動しっぱなし。コアは8コアは欲しい。

候補として考えたのは3つ。

  • Ryzen 9 9900X(12Core / 24Thread), TDP/120W
  • Ryzen 7 9800X3D(8Core / 16Thread),TDP/120W
  • Ryzen 7 9700X(8Core / 16Thread),TDP/65W

コア数とTDP少なめで、当初は9700Xで考えてた。でも余裕を見てコア数倍増でRyzen 9 9900Xを選択。

ちなみにIntelも頭をよぎったが、5年使う前提でたぶんCPU換装する。そうなるとソケットが長く使えるAMDが安心できる。

CPUクーラー:DeepCool ASSASSIN IV R-ASN4-BKNNMT-G

水冷か空冷か、まずはそこで悩む。Ryzen 9 クラスはやっぱり水冷?でもRyzenのTDPはかなり少ない。

水冷はすっきりしていて、効果もありそうだが構造的には不利では?水漏れやポンプの音も気になるところ。

空冷ファンを調べると、ハイエンドのDeepCool ASSASSINのTDPは280W。これに対してRyzen 9 9900XのTDPは120W。実際はブーストかかると増えるんだろうけど、これなら十分冷やせる。

このCPUクーラー、箱から出すとかなり大きい。CPUに載せると、下に挿さっているグラボが小さく見える。

メモリ:Crucial 64GB(32GBx2)DDR5

仕事用なので光らない、質実剛健、値段も手頃でCrucialを選択。

ストレージ(SSD):WD_BLACK SN8100 NVMe SSD
WDS400T1X0M

いま使っているPCのSSD2.0TBはそろそろ使い切りそう.それを考えると容量4.0TBは必須。

まだまだ価格高いけど速度は正義、Gen5のSSDを選択。

グラフィックスカード:GeForce RTX™ 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS

CAD系、動画編集でそこそこ使う。重たいデータは扱わないがメモリは16GBは欲しい。価格、消費電力抑えめで考えたら、これ一択。

ケース:Fractal Design NORTH

前回に続いて、Fractal Design。前面に木を使ったデザインにやられた。デザインで性能は上がらないがテンションが上がる。満足度は性能だ。

とはいえ、このフロントパネル、性能も良くて通気が良い。組み立てて手をかざすと空気の流れを感じる。エアフローが十分取れる。

このケース色違い(白、黒)とサイドパネル(メッシュ、強化ガラス)で4種類ある。はじめに白か黒かで悩む。白にすると、中身も白で揃えたくなる。仕事用なので落ち着いた黒をチョイス。

サイドパネルはメッシュが気になるが、エアフローで考えたら風の流れがしっかり取れる強化ガラス(サイドパネルがメッシュだと、そこからのフローが気になる)。くどいようだけど仕事用なので安定動作が最優先。

箱から出したら暖房器具に見える。(排熱あるから、あながち間違いでもない?)

電源:MSI MAG A850GL PCIE5

CPU、グラフィックスカード、ケースファン、消費電を計算すると750Wもあれば十分だけど、あとでCPU、グラフィックスカードは換装する可能性が高い。

そのとき電源まで入れ換えるのは避けたい。850W、マザボ、グラボと同じMSIを選択。

まとめ

トラブルと困るのでBTOもありかなと思ったけど、構成を考えはじめると、やっぱり好きな部品を組み合わせたい。ということで自作決定。前回の自作PCと性能のバランスを踏まえて部品を選ぶ。

組み立てて電源を入れると、あっさり起動。(前回は起動しなくて、変な汗が出まくりだったが)

ひさしぶりすぎて組み立ては悪戦苦闘。9時間あまり掛かった。

気になっていたCPUクーラーは、室温30℃、アイドル時で46~47℃。Cinebench(R23)実行、CPU使用率100%で80℃未満、70℃台をキープしている。発熱を十分抑えて、まだまだ余裕。空冷でまったく問題ない。

ということで、しばらく使ってみます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です