概要
Rhino 7 (Windows版)でVisual Studio C#の開発環境を整える手順のメモです。
Visual Studio 2019の拡張機能としてRhinoCommonをインストールする方法と、既存プロジェクトへRhinoのNuGetパッケージ(ライブラリ)を個別にインストールする方法を解説します。
以前に書いたRhinoのプロジェクトを開いたら、ライブラリが認識されていない。
はて?とか思ったんだが、よく考えたら前に作業したときからPC入れ替えていた。つまり、Rhino本体のみインストール済みで、Rhinoの開発環境が何も入っていない状態です。
RhinoCommonのインストール
サンプルはC#を使ったPluginのため、RhinoCommonの環境をインストールします。
とはいえ、ライブラリのインストール方法をすっかり忘れていたので、手順をメモしておきます。
RhinoCommon GuidesのサイトのGetting Startedにインストール方法がまとめられているので、これを参考にインストールします。
英文なので、ポイントだけまとめると以下の手順です。
RhinoCommonはVisual Studioの拡張機能として提供されています。まずVisual Studioを起動して、メニューから[拡張機能]-[拡張機能の管理]を選択します。
「機能拡張の管理」の画面が表示されたら、次の順で機能拡張をインストールします。
- 「オンライン」の項目を選択
- 検索ボックスに「RhinoCommon」を入力
- 機能拡張のリストから、「RhinoCommon templates for v6」を選択する※
- 「ダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロードを開始する
※Rhino 7で使いたいんだが、まだリリースされていないっぽい。
ここで良く見ると、画面の下にメッセージが表示されています。
メッセージに従って、Visual Studioのウィンドウをすべて閉じます。というか、VSを終了します。
すると、機能拡張のインストールの確認画面が表示されるので、「Modify」をクリックしてインストールを開始します。
機能拡張の更新が始まって。。。
次の画面が表示されたら終了です。
確認のため、「新しいプロジェクトの作成」を実行すると、RhinoCommonのテンプレートが追加されているのが分ります。
これでRhinoのライブラリが参照できるようになったはず、っとプロジェクトを開き直したら、やっぱりライブラリが見えていない。
RhinoCommon、Rhino.UI、Etoの3つのライブラリが参照できなくなっている。
NuGetでパッケージをインストール
どうもプロジェクトからライブラリが見えていないようなので、NuGetで個別に入れ直すことにします。
ソリューションエクスプローラーでプロジェクトを選んで右クリック、表示されたメニューから「NuGetパッケージの管理」を選択する。
- 「参照」タブを選択
- 検索の項目へ「Rhino」を入力する
- 「RhinoCommon」のパッケージを選択する
- 「インストール」ボタンをクリック
確認画面が表示されるので、「OK」ボタンをクリックする。
今度はライブラリがちゃんと参照できている。
まとめ
- 「機能拡張」はRhinoCommonのテンプレートをインストールする
- 既存のプロジェクトはNuGetでRhinoCommonをインストール
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 20H2)
Visual Studio Professional 2019(16.7.1)
Rhino 7