Tracのアップグレードに関してのメモ

またまたFedoraにまつわるネタです。

昨年末Fedoraのアップグレードにまつわるドタバタをブログに書きました。アップグレード後直後にSambaにアクセスできないという事態に見舞われたものの、これはファイアウォールの設定変更であっさり解決。でも、これを見つけるまでずいぶん時間が掛かってしまって、ひやひやしました。業務で使うデータが載っていたので気が気じゃなかった。
どうもFedoraってアップグレードすると設定が既定値に戻ってしまうようですね。これってLinux全般に言える話なんだろうか?心臓に悪いです。
つづいて今度はTracです。Fedoraのアップグレードに伴い、Tracも0.8.4から0.10.4へアップグレード。これまたアクセスできません。仕方なく調べ始めるとTracの設定もずいぶん変わってます。というか単にこちらが今まで知らなかっただけなのか?CGIだけだと思い込んでたけどpythonで処理できんだね。
必要なパッケージをインストールして、どうにかこうにか動くようになりましたが、少々データベースのアップグレードが厄介だったのでメモ。
0.8.4から0.10.4へはTracのデータベースが変更されているためアップグレードが必要になります。
これにはやることが2つあって、一つはTracが使用しているsqliteのバージョンが2から3に変更されているのに伴うデータベースのアップグレード。そうしてもう一つはTracのバージョンによるデータベースのアップグレード。
以下、順番に次のようになります。Tracのプロジェクトのパスが/srv/trac/foobarとした例です。
詳しくはここここを参照しています。
  • sqlite2->3へのアップグレード
データベースを変換作業用にsqlite2をインストールします。
# yum install sqlite2
次にTracのデータベースをsqlite2から3へ変換します。
# cd /srv/trac/foobar/db
# mv trac.db trac2.db
# sqlite trac2.db .dump | sqlite3 trac.db
これで変換は完了。trac2.dbという名前で以前のデータベースが残りますが、これはTracの動作を確認してから消しましょう。
  • Tracのデータベースをアップグレード
# trac-admin /srv/trac/foobar upgrade
# trac-admin /srv/trac/foobar wiki upgrade ←これは不要かも?
# trac-admin /srv/trac/foobar resync
以下、参考
変換は無事に終わったものの、実際に使ってみるとブラウザでの表示が崩れてしまいました。
でも新しいプロジェクトを作ると、こちらは綺麗に表示されます。はて?なんか見落としている?
プロジェクトを見比べると、どうもtrac.iniの中身がずいぶん変わっているようです。
試しに新しく作ったプロジェクトからtrac.iniをコピーしてきて、大事そうな項目(下記)だけ書き換えたらどうにか表示されるようになりました。
[trac]
repository_dir = /srv/trac/foobar
[project]
name = foobar project
他にも変更しなきゃならない設定あるようですが、ひとまず運用できるようになりました。

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